光と陰
宝塚歌劇団を見に行きました。
実は2回目。なんだか結構気に入ってしまったのです。これからも年2~3回は見に行きたいな、などと思うくらいに。
そういえば私は、少女マンガ大好きッ子だし、池田理代子の『ベルサイユの薔薇』『お兄さまへ…』も大好きだし、乙女ちっくな世界は熱烈ウェルカムだし、元々素養があったといえばあったのでした。
宝塚の舞台は、きらきら、きらきらきらきらきら…。
その様を名作少女マンガからの引用で表現いたしますと、さながら、
「まぶしくてまぶしくて、もう何も見えない…」
(川原泉『銀色のロマンティック…わはは』より)
といったところでしょうか。
つか「きらきら」というより「ぎらぎら」?
まあとにかく、唄って芝居打って大見得切って踊って踊って踊りまくるという、潔いくらいにエンターテインメントに徹する姿に、その根性と迫力に、憂世を一瞬忘れちゃえるのがいいなあ、と。
なんだか、女子高の文化祭で真っ暗な体育館のなかライトが当たったステージ上の綺麗な先輩にキャーキャー言う、うまく表現できないですが、そんな気持ちを思い出させられるのです。仙台で過ごした女子高の3年間。ある教師は「閉じられた花園でアメリカ的自由を空に描く少女たち」などと表現してましたが、なんかあの3年間をすごく思い出すのです。
女子の、女子による、女子のための空間。
私は、そこに惹かれているのかもしれません。
そんな空間、現実にはどこにもないと分かってるから、痛感してるから、よけい、宝塚歌劇団が体現する夢世界を強烈な光に感じるのかもしれません…。