diamondwaterの観劇日記

舞台、映画、展覧会、各種イベントに参加した記録、感想などをまとめています。

本・映画・展覧会などの感想、ほか

お仕事映画としてのシン・ゴジラ

シンゴジラ見ました。特撮見に行ったはずが、大人のお仕事映画だった。あくまで虚構なんだけど、要所要所細かいところが妙にリアルで。 例えば私は霞が関の中央官公庁の官僚たちと一緒に仕事をする経験があるのだけど、彼らの生態が「活写w」されてて前半の…

旅の小技集

​ 遠征文化のある趣味にはまっている人たちは、程度の差はあれとにかく旅しまくっていることかと思います。私もご多分に漏れず、鞄ひとつで新幹線に飛び乗って日帰り遠征とかしてる口です。 そうすると、自然と身についてくるんですよね、旅に関する小技が……

『対決-巨匠たちの日本美術』

日本・東洋美術関係者には馴染みの『国華』、創刊120周年記念展覧会。病院帰りに立ち寄ってきました。久々の東京国立博物館でわくわくしていったら、何と20分待ちの表示。帰ろうかと思いましたが、健康を憂う気持ちよりも日本美術への愛が勝りました。覚悟し…

『君に届け』

さり気に嵌っている王道少女漫画。この年で高校生の恋愛モノ読んでどうすんだって話ですが、ゴールが“両思い”になることという、身悶えしちゃうほどもどかしい恋愛以前のピュアな物語内容がぐるっと一回りして逆に前衛的な感じを醸しており、却って恋愛の真…

『ボルベール<帰郷>』

ずっと観たかった映画。せっかくレンタルしたのに忙しさにかまけて気付いたら延滞。ぉーっと!!? 慌てて観る。まずはペネロペ・クルスの綺麗さと可愛さにびっくりしました。瞳が綺麗な女優はいっぱいいるが、顔の輪郭、鼻から口へのライン、口元まで整った…

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

ウォン・カーワイ監督の、失恋した女性が旅に出る物語。これは観るしかない。いっそ私のための映画だろ、ぐらいな勢いで観に行きました。主演のノラ・ジョーンズが大好きな私は、実は映画公開前にサントラを既に購入&ヘビロテ済み。そこで佳作な予感がして…

音の個性(『60s 70s 80s』)

残業中の深夜、ipodで音楽聴きながら仕事したりしてるのですが。最高に仕事が捗る音楽を奏でる特定のミュージシャンがいることに気付きました。私の場合、それはmondo grosso。音のテンポが私の歩く速度に近くて、仕事がサクサク進む進む。最高です。で、そ…

『きのう何食べた?』

『西洋骨董洋菓子店』『愛はなくても喰っていけます』の2作品は元より、さまざまな作品の中で登場する食事シーンがとにかくやたら具体的な作家、よしながふみ。やっぱり、料理好きの、食べるの大好き人間なんですねえ。特に今回の作品は、本当、共感する点…

『働きマン』

4巻読みました。相変わらずリアルですな~。なんか松方が編集長になりたい動機がすげー分かるんですけど。つか、この前、自分が日記に書いてたこととちょい被るような。ぃゃん。4巻最終話「父マン」あたりで、松方が、「結婚」と「編集長(+その先の目指…

『王の男』

「王の男」を見てきました。それも公開初日に。ぇぇ、もちろん。感想としては、非常~によく出来たお正月特番新春時代劇だな、という感じ。ぁ一応これ、褒めてますから。俳優陣は皆さん芸達者で真実味に溢れておりましたし、筋もなかなかよく出来ておりまし…

『ソラニン』について考えた

『ソラニン』1巻。帯に「次世代マンガ」と書いてあったのと、何となく気になる設定だったので買いました。どこらへんが気になる設定だったかというと、社会人になりたての23歳という主人公たちの年代。私が読んできたマンガは、すでに会社員となって働いて…

久しぶりに興奮したマンガ『おおきく振りかぶって』

「オレらのエースは暗くて卑屈。勝つために、弱気なエースのために。行け、オレら!」。いじめ体験を持つ超弱気な野球大好き少年が新設野球部に入部、女性監督と仲間たちとともに甲子園を目指す、というマンガ。く~~~~~~っっ!すごいゾクゾクくる感じ…

『楽しいムーミン一家』

実は、ここのところムーミンにはまっています。今、Yahoo!動画で無料配信されているのです。配信されているのは、ムーミンはムーミンでも第二次ムーミンのほう。第一次が岸田今日子が声を当てているムーミンで、第二次は15~16年前に放映されていたものでミ…

またハウル見てます…

「ハウル」のソフィー やはり倍賞 無理がある 一句詠んじゃったヨ。木村拓哉は下手だけどはまってるし、美輪明宏にいたってはもう見事すぎて言うことなし。完璧。が、しかし。ソフィーを演じている倍賞千恵子はいただけません。無理に若い娘を“演じている”か…

小説界の中島みゆき(角田光代)

角田光代の『愛がなんだ』を読み終わりました。『空中庭園』で衝撃を受けて以来、「角田光代は侮れない」と思ってはいたけれど。『エコノミカル・パレス』、『愛がなんだ』と立て続けに「人生って暗いのが基本だよな」としみじみ思わされる作品を読み、やっ…

『透明な存在の不透明な悪意』(宮台真司)

古本で¥300に惹かれて思わず購入。本当に、いまさら。まあ暇に飽かせて『下流社会』とか『他人を見下す若者たち』を買うよりはまだ精神衛生上いいかと思い。うーむ、私が大学1年生だったとき、世間の大人はこんなこと考えて分析してたわけか。ところで、こ…

『ブロークバック・マウンテン』

書いちゃうよ、告白しちゃうよ。「ぶろーくばっく・まうんてん」を公開初日に見てきたよ☆敢えてタイトルを平仮名表記にして、バカな子を装ってみる。そのぐらいしないと、なんか躊躇いがあった「B・M」鑑賞。なぜ躊躇いがあったかといえば、自分が微妙に腐女…