diamondwaterの観劇日記

舞台、映画、展覧会、各種イベントに参加した記録、感想などをまとめています。

『ブロークバック・マウンテン』

 

書いちゃうよ、告白しちゃうよ。




「ぶろーくばっく・まうんてん」を公開初日に見てきたよ☆




敢えてタイトルを平仮名表記にして、バカな子を装ってみる。そのぐらいしないと、なんか躊躇いがあった「B・M」鑑賞。なぜ躊躇いがあったかといえば、自分が微妙に腐女子っぽいところがあることを他人に隠したい気持ちが私にあるからだろう。……とか言いながら、半年も前から公開を楽しみにしてたのだけれどぉ。

何だかんだ言いながらも見てよかった! さすがに各賞を受賞しているだけあって、ストーリーの奥行き、キャラの深さ、等々、高レベルでした。映像も綺麗でしたね(ぃゃ、主人公達じゃなく、風景が)。出会い、障壁、浮気、二股、不倫、別れの予兆、悲劇的結末、それでも続く人生…と、一大らぶ絵巻が繰り広げられ、エンディングに流れるボブ・ディランにしみじみする、という素敵☆な2時間を堪能いたしました。

そして、「B・M」の最大の特徴である同性愛も、「あー、男同士の恋愛って男女と違ってガチンコ☆って感じ? つか、喧嘩?!殴り合いとみせかけて、睦みあい?!!」とは思ったものの、逆に言えば、男女の関係を男男に置き換えただけ、というBL系にありがちな安易なとこが一切なくて、却って好印象。

でも、あまりに主人公達が「迂闊」なんですよね~。まあ、ラブに頭がいかれちゃってる状態になると、えてして脇があまあまになるものなので、そう考えればあの「迂闊さ」も、ある意味リアルなんですが。その「迂闊シーン」には映画館全体が「ふっ…」と生暖かい笑いに包まれました。シリアスな映画にも関わらず。でも、あれが男女のラブストーリーだったとしたら、映画館の雰囲気も違っていたかもしれない。シリアスな映画にふさわしく観客はその迂闊さを笑うのではなく、ハラハラしながら固唾を飲んで見守ったのかもしれない。やっぱり、主人公達が男男ということでなんつーか観客側に照れ(※)があったのかもしれないし、男男ラブシーンをファニーと感じてしまったのかもしれない。まあ、でも老若男女が詰め掛けて映画自体は大盛況。そんな偏見なんかも、もう東京にはないのかもしれません。

※全裸の人間を見ると、自動的に笑ってしまう、みたいな照れ